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鱗燦堂
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2019年04月15日 [鱗燦堂]

昼食に立ち寄ったお店のこと

手帳に書き留めていた日記より

2019年2月4日(月)
 溝ノ口の駅前に「初代」という、そば屋がある。ここに行くのは二度目。うまいのである。昼時だったので、開店と同時に飛び込んだ。
 数量限定の昼定食を注文する。山菜ぶっかけそば(冷)と牡蠣と銀杏の炊き込みご飯のセットである。そばが来てびっくり。活け花をするような、大きな皿の上に載せられて登場したのである。まずその壮大さにドギモを抜かれる。美味。申し分なし。店内には、木と水と音楽がある。ゆったりゆったり昼食を楽しむ。

2019年2月5日(火)
 恵比寿にて昼食をとる。時間をかけたくないので、駅前のテキトウな店に入る。カウンターだけの中華のお店に入った。注文したのは「Wぎょうざ定食」。これがうまかった。
 書き留めたいのは、そういうことではない。カウンターの奥で若い女性が甲斐甲斐しく働いていたことである。髪は紫色に染めたショートカット。耳には数えるのも困難なほどの飾り物をつけている。音楽でもやっているのだろうか。演劇でもやっているのだろうか。故郷をどんな思いで離れてきたのだろうか。新しい生活に少しは馴れたのだろうか。やさしい彼氏は出来たのだろうか。カウンターの席で僕は料理が出来上がるのを待ちながら、いろんな空想を楽しんだ。
 こんな若い女性を、夢を持った、夢を持ちながら健気(けなげ)に今日を精一杯生きている女性を登場人物の一人とする小説が書きたい。
 故郷の野やあぜ道にはもうすぐタンポポが咲こうとしているのだろうか。

 (『幻の市街戦』・・・・とりとめもない清潔さ)


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