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つらい時の対処法

〔つらい時の対処法〕
あれをしなければならない、これをしなければならないなど、計画をつくらない。アンテナショップを考えよう。自分を心地よくさせてくれるアンテナショップ。その心地よい時間の中で、無為に時間を見送る。飛ばなくてよい。羽根をばたばたさせなくてよい。マネの描く漆黒の瞳を持つ婦人。ドガの描く豊穣な空気感を持つ踊り子。

りんけんバンド

〔りんけんバンド〕
りんけんバンドをみた。メンバーの大半が変わっていて見た瞬間、興ざめしたが、演奏がすすむに連れて、その思いは消えた。りんけんバンドはりんけんバンドなのだ。プロフェッショナルとは何なんだろうと考えた。それは、最高に練習すること。こころに血豆が出来るほどの練習をすること。本番で練習以上のパフォーマンスが出せることなど有り得ない。ということはどのような練習をしているかだ。

言葉のお城

〔言葉のお城〕
言葉のお城。言葉をふんだんに使って、ふんわかした言葉のお城を作る。
毎日いろんな人と会う。今日はJリーグの関係者。ある地方都市のJ2リーグ・チームの経理をみている。強い・・こんなことを書いているうちに、よそで就職が決まったとのメールが届く。笹舟を思い浮かべた。笹舟が気持ちよく川面を滑っていく。そのうちにつっかえて、動かなくなる。水だけが無情に流れていく。くるくるくると、同じところを回っている。それである時、ふと我に返ったように、また川面を滑るように流れていく。人と触れ合うひとときは、まるで笹舟をみているよう。同じところをくるくるくると回っている時が、人材紹介コンサルタントの出番か。笹舟はやがて川の流れに戻っていく。

燃え尽きた地図

<僕の文学の原点>
安部公房の『燃え尽きた地図』
喫茶店の中から、外の通りの行き交う人々をながめるともなくながめている。喫茶店の中には大きな青色の水槽がある。小さい魚がそうすることしかないように、前にすすんでいる。水槽の端までくると、反転して、また前にすすんでいる。まるで、そうすることしかないように。主人公はその水槽越しに、喫茶店の中から外の通りを行く人をながめている。身体の奥底から大きな悲しみが襲ってくる。

ベビードライバー

映画『ベビードライバー』を見に行く。
 耳が悪く、雑音を感じているベビードライバーは、イヤホンから流れる大音量の音楽を聴くことによって、やっと平衡を保っている。
 その音楽は自分でつくったもの。大事にしているのは、歌手であった母親が昔唄っていた録音テープ。ICレコーダーで録った恋人の会話。それら大事なものを音源の材料にして、自分でしつらえたスタジオで、ラップ調の音楽に仕上げていく。それらをいつも持って歩き、大事な仕事の前に大音量で聞いている。
 そこで考えた。僕はいくつもの映画を見た。その記憶に残っている映像。いくつもの美術館に行って、深い感銘を与える絵画に接して来た。それらがミキサーの中でかき混ぜられるように、『僕』の中で混然として、たしかにある。混然とした記憶の沼から、その記憶を反映した『染め物』を生み出そう。………記憶色の染め物。

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